ホームページを公開する前には、何を確かめるのですか?
いま動いているサイトを丸ごと保存し、別の場所にテスト用のページをつくります。そこで、中身を9つの区分で点検します。公開の直前には、事故を防ぐ8項目を確かめます。お客様に確認していただき、公開が決まったら本番に移ります。公開して初めて確かめられる設定を、本番で見直します。最後に本番のページを読み込み直し、本当に変わったかを目で確かめます。「公開しました」とお伝えするのは、そのあとです。
- 本番には直接触らず、保存とテスト用ページでの確認から始める
- 中身の9区分と公開直前の8項目、お客様の確認を通してから公開する
- 公開後に本番を読み込み直し、変わったことを確かめて報告する
なぜ、いま動いているサイトをいきなり書き換えないのですか?
作業の途中で何かが壊れても、すぐに元へ戻せるようにするためです。先に本番を丸ごと保存し、テスト用の場所で作業と確認を進めます。
ホームページは、営業時間に関係なく誰かが見に来る場所です。作業中に表示が崩れたりフォームが止まったりすれば、その間に訪れた人は何もせずに帰ってしまいます。そこで私たちは、まず本番のサイトを丸ごと保存します。別の場所にテスト用のページをつくり、そこで作業と確認を進めています。
書き換える前には、影響範囲の調査も行います。たとえば、全ページで共通に使っているヘッダーや装飾の設定を1か所変えたとします。すると、直したつもりのないページまで見た目が変わることがあります。どのページに影響が出るかをAIが洗い出し、その範囲を人が確かめてから手を入れます。
リニューアルの場合は、前からある機能が壊れていないかの確認も外せません。お問い合わせフォームや予約、ネットショップの買い物かごなどです。新しいページのせいで止まっていないかを、ひとつずつ実際に動かして確かめます。
公開前の工程では、このように「壊さない」ための準備に多くの時間を使います。地味な作業ですが、省けば公開したその日に、お客様からの問い合わせを取りこぼしかねません。
公開前チェックでは、何を見ているのですか?
公開前に、ページの中身を9つの区分で点検します。公開の直前には、事故を防ぐための8項目を確かめます。
中身の点検は、テスト用のページで時間をかけて行います。区分は、HTMLの基本、ページの骨組み、見出し、タイトルと説明文、画像、構造化データの9つです。ほかに、店名・住所・電話番号が正しいか、仮の文章や開発用のメモが残っていないか、リンクの張り方も見ます。全ページの自動点検はAIが受け持ち、結果は人が見直します。
表示速度については、私たち自身の失敗もあります。写真3枚の埋め込み方を間違えて、ページの重さが9MBになったことがあるのです。スマホで開くのに時間がかかるページにしてしまいました。それ以来、自分たちの作ったページほど疑って測り直すようにしています。
公開直前の8項目は、公開して初めて確かめられることを集めたものです。いちばん気をつけているのが、検索エンジンに「このページは載せないで」と伝える札(noindexという設定)です。テスト用のページは、この札を掛けた状態でつくります。公開のときに外し忘れると、どれだけ良いページでも検索に出てきません。
8項目には、この札のほかに、検索エンジンへの案内ファイル(robots.txt)、正しいアドレスの指定(canonical)、アクセス解析が本番で動くか、鍵マーク(SSL)、フォームが本番で届くかが入っています。どれも、公開してから気づくと取り返しにくいものです。
実際に、公開したはずのページに札が掛かったままだったことがありました。そのページは1か月のあいだ、検索に出てきませんでした。いちばん起きやすい事故のひとつなので、今は札の外し忘れを機械が自動で見張っています。
- スマホで崩れていない
- リンク切れがない
- 誤字・脱字がない
- フォームが届く
- 前からある機能が壊れていない
- 「載せないで」の札の扱い
お客様には、何を確認していただくのですか?
テスト用のページを実際に見ていただき、お店の方にしか分からない誤りをうかがって直します。営業時間や価格のような事実のほか、言い回しや写真の違和感もうかがいます。
チェックリストを通したあと、テスト用ページのアドレスをお送りします。パソコンやスマホで、実際に見ていただきます。営業時間や価格、商品名は、お店の方でなければ正しいかどうか分からない事実です。この段階で見ていただくのが、いちばん確かです。
あわせて、文章の言い回しや写真の選び方に違和感がないかも見ていただきます。AIが書いた下書きは整っていても、どの店にも当てはまる文章になりがちです。そのお店らしく読めるかどうかは、お店の方がいちばんよく分かります。
いただいた修正はテスト用ページに反映し、もう一度見ていただきます。公開してよいかを決めるのは、お客様と私たちです。AIの自動点検で問題が見つからなかったとしても、それだけで公開に進むことはありません。
公開した当日は、どんな確認をしますか?
本番に切り替えて初めて確かめられることを、その場で確認します。札が外れているか、古いアドレスからの転送、アクセス解析、フォームの到達などです。
お客様から「公開してください」とご連絡をいただいた時点で、最後の確認に入ります。テスト用の場所では正しく動いていても、本番に切り替えたあとでしか確かめられない設定がいくつかあるためです。
リニューアルで特に気をつけているのが、古いアドレスからの転送です。以前、リニューアル前の古いページが50枚残っていたことがありました。それらが新しいページと、検索順位を取り合っていたのです。このときは、古い住所から新しい住所へ、1枚ずつ案内を付け直しました。
フォームは本番で実際に送信し、お店への通知と送った人への自動返信の両方が届くことを確かめます。テスト用の場所では届いていても、本番に移したあとで届かなくなることがあります。だから、この確認は省きません。
検索エンジンへの案内板(サイト内のページ一覧)と「本物のページ」の指定も、この日に見ます。どちらも本番のアドレスを指しているかを確かめます。アクセス解析が、本番のページで記録を始めているかも見ます。公開した日からの数字が、そのあとの改善を考える土台になるためです。
最後に、本番のページをもう一度読み込み、本当に変わったかを自分たちの目で確かめます。「公開しました」とお伝えするのはそのあと、というのが私たちの決まりです。公開の段取りで気になることがあれば、いつでもご相談ください!
- 「載せないで」の札が外れている
- 検索エンジンへの案内板
- 「本物のページ」の指定
- SSL(鍵マーク)
- 古いURLからの転送
- アクセス解析の発火
- フォームが本番で届く
- 画像・表示の崩れ
AIと人の分担
この段階の11工程のうち、AIが主に担うものが6、人とAIで進めるものが3、人が担うものが2です。
AIAIが担うこと
- 本番サイトのファイルを丸ごと保存する
- 変更が影響するページを洗い出す
- 全ページのリンク切れや表示崩れを自動で点検する
- 札の外し忘れ・転送・SSL・計測の設定を確かめる
- 本番ページを読み込み直し、変更の反映を照らし合わせる
人人が担うこと
- 表示速度とリンク切れを、公開前にもう一度見る
- お客様の修正依頼を聞き取り、テスト用ページに反映する
- 本番のフォームから送信し、届いたメールを確かめる
- テストと確認の結果を見て、公開してよいかを決める
この段階の11工程
- 44
本番サイトのバックアップ AI
作業を始める前に、いま公開しているサイトのファイルを丸ごと保存します。途中で何かが壊れても、すぐに元の状態へ戻せるようにするためです。
- 45
影響範囲の調査 AI
変更しようとしている部分が、ほかのどのページに影響するかを先に洗い出します。共通のヘッダーや装飾の設定を変えると、思わぬページまで変わることがあるためです。
- 46
テスト環境での確認 AI×人
本番とは別の場所にテスト用のページをつくり、そこで作業と確認を進めます。テスト用ページには、検索結果に載せないための札を掛けておきます。
- 47
前からある機能が壊れていないか AI
以前から動いていた仕組みが、新しいページのせいで止まっていないかを確かめます。お問い合わせフォームや予約、買い物かごなどを、実際に動かしてみます。
- 48
公開前チェック(9区分+8項目) AI×人
公開前に、中身を9つの区分で点検し、公開直前に事故を防ぐ8項目を確かめます。AIが全ページを自動で点検し、人が結果を見直します。
- 49
お客様の確認と修正 人
テスト用ページを実際に見ていただき、お店の方にしか分からない誤りを教えていただきます。営業時間や価格などです。直したら、もう一度確認していただきます。
- 50
公開を決める 人
テストとお客様の確認を終えたうえで、公開してよいかを人が判断します。AIの点検で問題が見つからなくても、それだけで公開に進むことはありません。
- 51
公開設定と転送の確認 AI
本番に切り替えた直後に、公開のための設定を確かめます。検索に載せない札が外れているか、SSL(鍵マーク)が有効かを見ます。古いアドレスから新しいアドレスへ転送されるかも確認します。
- 52
フォームの実送信テスト AI×人
本番のフォームから実際に送信し、お店への通知と、送った人への自動返信メールの両方が届くかを確かめます。テストで届いても、本番で届かないことがあるためです。
- 53
計測が動いているかの確認 AI
公開したページで、アクセス解析が記録を始めているかを確かめます。問い合わせの完了が1件ずつ数えられているかも見ます。ここがずれると、公開後の改善が的外れになります。
- 54
本番ページの取り直し確認 AI
「公開しました」とお伝えする前に、本番のページをもう一度読み込みます。変更が本当に反映されているかを目で確かめます。私たちが決まりにしている手順です。
よくある失敗
「載せないで」の札を外し忘れる
テスト用ページに掛けた札が公開後も残り、1か月検索に出なかった例があります。今は外し忘れを機械が自動で見張っています。
古いページを残したまま公開する
リニューアル前のページが50枚残り、新しいページと検索順位を取り合っていた例がありました。古いアドレスからの転送を1枚ずつ設定して防ぎます。
AIの「問題なし」だけで公開してしまう
自動点検は見落としを減らしますが、営業時間の誤りや写真の違和感までは判断できません。公開を決めるのは、お客様と人の目です。
公開前チェックと公開についてよくある質問
公開する日は、こちらで決められますか?
はい、公開の日を決めるのはお客様です。テスト用ページの確認が終わり、「公開してください」とご連絡をいただいてから作業に入ります。公開の作業と当日の確認は、そのあとです。休業日やキャンペーンの開始日に合わせたい場合は、早めにお知らせください。
リニューアルすると、検索順位は下がりますか?
古いアドレスからの転送が抜けていると、それまでの評価が新しいページに引き継がれにくくなります。私たちは公開当日に、転送が効いているかを確かめます。古いページが残っていないかも点検します。順位の動きは、公開したあとも見守ります。
テスト用のページが、検索で見つかってしまうことはありませんか?
検索結果には出ません。テスト用のページには、検索エンジンに載せない札を掛けているからです。確認していただくときは、こちらからお送りするアドレスから開いていただく形です。この札は公開のときに外し、外れたことを本番で確かめます。
公開したあとで直したいところが見つかったら、どうなりますか?
公開後の修正も、同じ順番で進めます。本番を保存してからテスト用の場所で確かめ、本番に反映します。急ぎの差し替えでも、この手順を省くと別の場所を壊すおそれがあるためです。反映したあとは、本番を読み込み直して変わったことを確かめてからご報告します。