PHASE 12 — 公開後の運用

ホームページ公開後にやることと、運用で続けている15の仕事

AI 6AI×人 6人 3

ホームページを公開したあとは、何をするのですか?

アクセスの数字を前年の同じ月と比べて読み、順位が落ちたページやタイトルを直します。広告・Googleマップ・口コミ・SNSを整え、サーバーの守りも続けます。私たちの事務所では、夜のあいだにAIがバックアップや点検、数字の変化の検知を進めます。朝に人がその結果を読んで、次の手を決めています。公開はゴールではなく、ここから育てていく段階の始まりです。

  • 数字は前年同月と比べ、季節の波を差し引いて読む
  • タイトル改善は90日後、広告は直近2週の実績で判定する
  • 夜にAIが点検したことを、朝に人が読んで判断する

公開したあとも、なぜ手を入れ続けるのですか?

公開した日のままでは、少しずつ見つけてもらいにくくなり、守りも手薄になるからです。季節が変われば検索される言葉が変わり、サーバーの部品も古くなっていきます。

ホームページは、建てたら終わりの看板とは違います。味噌蔵の例では、「蔵見学 予約」という検索が冬だけ伸びていました。季節によって、探される言葉は変わります。それなら、ページで何を手前に出すかも、それに合わせて動かしていく必要があります。

守りの面でも、手を止めることはできません。私たちが関わったサイトには、見覚えのない外国語のページが数千枚も仕込まれていた例がありました。気づいたきっかけは、検索エンジンに届いていたページ一覧です。証拠を残したうえで取り除いています。

公開後の運用では、こうした攻めと守りの両方を、毎月の決まった流れのなかで回しています。公開したまま手つかずになっているホームページがあれば、いまの状態を見るところからご相談ください。

夜のあいだにAIは何をしていて、朝に人は何を決めるのですか?

夜はAIがバックアップや点検、数字の変化の検知を進めます。朝に出社した人がその結果を読んで、どれに手を打つかを決めます。

私たちの事務所では、人が眠っている時間にも仕組みが動いています。毎月1日の深夜1時には、すべてのサーバーをバックアップします。月に一度は、外から見えるセキュリティの弱点を点検します。アクセスが前年より落ちたサイトの検知も、夜のうちに済ませています。AIがどのページを読みに来たかの集計も同じです。サイトの健康診断(カルテ)の下準備も、この時間に進めます。作業の記録は毎朝ダッシュボードに反映し、何をどこまで進めたかを見られるようにしています。

朝8時には、止まっている仕組みがないかを点検してチャットで知らせます。9時に出社した人が、夜のうちに上がってきたことを読んで判断します。AIは見落とさないことが得意です。ただ、そのなかでどれを先に直すかは、お店の事情を知る人でなければ決められません。

次に打つ手は、三つに分けて考えています。一つは、画像を軽くする、タグを点検するといったお客様の判断がいらないことです。これはAIが進めて、人が確かめます。広告の予算やページの構成は、お客様と相談して決めます。そして、お客様にしか分からない話は、こちらから聞きに行きます。

  • 01:00 毎月1日、全サーバーのバックアップ
  • 02:30 前年よりアクセスが落ちたサイトを検知
  • 03:00 月に一度、外から見える弱点の点検
  • 05:30 広告の成果を直近2週の実績で判定
  • 06:30 AIが読みに来たページを集計
  • 08:00 止まっている仕組みを点検して通知
  • 09:00 出社した人が結果を読んで判断

アクセスの数字は、どう読んで、どう直すのですか?

毎月の数字は前年の同じ月と比べて読み、落ちたページは書き直します。タイトルを直したら、90日後に効果を判定します。

月次レポートでは、訪れた人の数や問い合わせの数を、前月ではなく前年の同じ月と比べます。季節で探される言葉が変わる業種では、前月と比べると読み違えやすいからです。ただの季節の波を、「落ちた」と思ってしまいます。

数字が落ちたときも、すぐに原因を決めつけることはしません。三つの仮説を立ててから確かめます。一つは、ページの書き方や季節の商品といったこちら側の理由です。次に、連休や天気、話題になった番組といった世の中の側の理由です。そして、計測の漏れや二重カウントといった測り方の理由です。

思い込みをデータでほどくのは、アクセスの数字に限りません。あるネットショップで、送料のルールを見直すために実際の注文データを調べたことがあります。すると、送料が無料になるかどうかは、金額ではなく重さで決まっていました。

順位が落ちたページは、検索した人が知りたいことに答えきれているかを見直して書き直します。検索結果に出るタイトルを改善した場合は、すぐに良し悪しを決めません。90日後にあらためて効果を判定します。短い期間で判断して元に戻すと、本当に効いたのかどうかが分からなくなるためです。

AIに引用されているかの測定も、運用に加えています。AIに「諏訪で、味噌蔵の見学ができるところは?」と聞かれたときに、お店の名前と正しい情報が出てくるかを確かめます。AIがサイトのどのページを読みに来ているかも、あわせて集計しています。

広告・Googleマップ・口コミは、どこまでAIに任せられますか?

案や下書きはAIがそろえます。お金の使いどころと、お客様に向けて出す言葉は人が決めます。

広告は、直近2週の実績で成果を判定します。月に一度は、無駄にお金を使っている検索語を洗い出します。味噌蔵の例では、週末の予定を決めるのは木曜と金曜だと考え、その2日だけ予算を使う配信にしました。入札の候補はAIが計算しますが、お金をどこに使うかを決めるのは人です。

広告文やバナーは、AIが複数の案を出し、人が見て選びます。そのお店らしさがあるか、誇大な表現が混ざっていないかを見ます。Googleマップの情報も、営業時間や定休日、写真が実際と食い違っていないかを整えておきます。味噌蔵の物語でも、予約のきっかけのひとつは地図アプリでした。

口コミへの返信は、AIが下書きまでつくり、送るかどうかは人が決めます。同じお礼の返信でも、書かれた内容によって言い回しを変えたほうがよい場合があります。その判断を、機械に任せないためです。SNSの投稿やメルマガも同じ考え方です。文面づくりや配信前のチェックはAIが手伝い、出してよいかどうかは人が確かめています。

サーバーやドメインの契約更新は、人が期日を管理します。期限を一度でも切らすと、サイトもメールも止まってしまうからです。そして定例ミーティングでは、お客様にしか答えられないことを聞きに行きます。「この冬、蔵でいちばん忙しい日はいつですか」のような問いです。公開後の運用について気になることがあれば、お気軽にご相談ください!

AIと人の分担

この段階の15工程のうち、AIが主に担うものが6、人とAIで進めるものが6、人が担うものが3です。

AIAIが担うこと

  • 毎月1日深夜の全サーバーのバックアップ
  • 前年より落ちたサイトの検知と月次レポートの作成
  • 外から見える弱点と改ざんの兆候の点検
  • 広告文・口コミ返信・SNS投稿の下書き
  • AIがどのページを読みに来たかの集計

人人が担うこと

  • 夜のうちに上がった結果を読み、次に打つ手を決める
  • 広告の予算と、配信する曜日を決める
  • 口コミに返信を送るかどうかを判断する
  • サーバー・ドメインの契約更新の期日を管理する
  • 定例ミーティングで、お客様にしか分からない話を聞く

この段階の15工程

  1. 55

    月次レポート AI

    訪れた人の数や問い合わせの数、検索で表示された回数などを毎月まとめます。AIが数字を集めて形にし、これまでの施策と並べて見られるようにします。

  2. 56

    前年同月との比較 AI

    毎月の数字を前年の同じ月と比べ、季節の波を差し引いて読みます。アクセスが前年より落ちたサイトは、夜のうちにAIが検知して知らせます。

  3. 57

    順位が落ちたページの書き直し AI×人

    検索順位が下がったページを見つけ、書き直します。探しに来た人の疑問に、答えきれているかを見直すのです。候補はAIが挙げ、何を書き足すかは人が決めます。

  4. 58

    タイトル改善と90日後の効果判定 AI×人

    検索結果に出るページのタイトルや説明文を見直します。改善してから90日後に、効果を判定します。短い期間で良し悪しを決めて元に戻すことはしません。

  5. 59

    広告の運用 AI×人

    広告の成果を、直近2週の実績で判定します。月に一度は、無駄にお金を使っている検索語を洗い出します。入札の候補はAIが計算し、予算と配信する曜日は人が決めます。

  6. 60

    広告文・バナーの制作 AI×人

    広告の見出しや説明文、バナーの案をAIが複数つくります。お店らしさがあるか、誇大な表現がないかを人が見て選びます。成果を見ながら差し替えも行います。

  7. 61

    Googleマップの情報整備 AI×人

    Googleマップに出る営業時間・定休日・写真などが、実際と食い違っていないかを確かめます。変更があれば更新します。地図アプリから見つけてくれる人の入口です。

  8. 62

    口コミ返信の下書き AI

    Googleマップなどに書かれた口コミを読み、内容に合わせた返信の下書きをAIがつくります。お礼やお詫びの言い回しを、人が選べる形でそろえます。

  9. 63

    返信を送るかの判断 人

    AIの下書きを、そのまま送ることはしません。書かれた内容とお店の事情を踏まえて、送るか、直すか、送らないかを人が決めます。お客様と相談して決めることもあります。

  10. 64

    SNSの投稿 AI×人

    季節の話題や新しいお知らせを、SNS向けの文面と写真に整えて投稿します。文面づくりはAIが手伝い、出してよい内容かどうかは人が確かめます。

  11. 65

    メルマガ配信前のチェック AI

    メールマガジンを配信する前に、テストで送ったメールを機械で点検します。誤字や日付と曜日の食い違い、リンクの開き先などを見て、配信後の訂正を防ぎます。

  12. 66

    改ざん・弱点の監視 AI

    月に一度、外から見えるセキュリティの弱点を点検します。見覚えのないページや改ざんの兆候がないかも見張ります。見つけたときは証拠を残して取り除きます。

  13. 67

    AIに引用されているかの測定 AI

    AIにお店のことを聞いたとき、正しい情報で紹介されるかを確かめます。あわせて、AIがサイトのどのページを読みに来ているかを夜のうちに集計します。

  14. 68

    サーバー・ドメインの更新 人

    サーバーやドメインの契約更新を人が管理します。期限を切らすと、サイトもメールも止まってしまいます。そのため機械任せにせず、期日を確かめます。

  15. 69

    定例ミーティング 人

    お客様にしか答えられないことを、聞きに行く場です。数字のご報告に加えて、繁忙期や新しい商品などをうかがいます。そこで得た話が、次に打つ手の材料になります。

よくある失敗

前月比だけで「落ちた」と判断する

季節で探される言葉が変わる業種では、前月比の下落がただの季節の波であることがあります。私たちは前年の同じ月と比べて読みます。

直してすぐに効果を判定する

タイトルを変えて間もなく良し悪しを決めると、変化が落ち着く前に判断してしまいます。私たちは改善から90日後に効果を判定します。

口コミの返信をAIに任せきりにする

AIの返信文は整っていても、書かれた内容に合わない言い回しになることがあります。下書きはAIがつくり、送るかどうかは人が決めます。

公開後の運用についてよくある質問

公開後の運用では、毎月どんなことをしてもらえるのですか?

ご契約の内容に合わせて、いくつかの作業を組み合わせます。前年同月と比べた月次レポートや、順位が落ちたページやタイトルの見直しがあります。広告やGoogleマップの整備、サーバーのバックアップと点検もあります。どこまでをお任せいただくかは、お店の状況をうかがってから一緒に決めます。

AIが自動でやってくれるなら、人の手はいらないのではないですか?

AIは、たくさんの案を出すことと見落とさないことが得意です。ただ、そのなかからお店にとって何が最善かを選ぶには、知っておくべきことがあります。お客様の事情や、ページを本当に使う人の気持ちです。私たちは、夜にAIが見つけたことを朝に人が読んで判断する形で運用しています。

タイトルを直したのに、すぐに順位が上がりません。

私たちは、タイトルを改善してから90日後に効果を判定しています。検索結果の変化が落ち着くまでには、時間がかかるためです。それより早く元に戻してしまうと、本当に効いたのかどうかが分からなくなります。90日たった時点で、改善の前と比べてどうだったかを数字でお伝えします。

ホームページが乗っ取られていないか心配です。

外から見える弱点の点検を月に一度行い、改ざんの兆候がないかも見張っています。過去には、見覚えのない外国語のページが数千枚仕込まれていたサイトがありました。見つけたきっかけは、検索エンジンに届いていたページ一覧です。気になる場合は、まずいまのサイトを見せてください。

どの工程から必要か、
一緒に整理しませんか。

全部をお任せいただく必要はありません。いまのホームページのどこが足りないのか、話を聞くところから始めます。